Claude Code Skills 完全ガイド:自社固有の知識を再利用可能にする
Claude Code Skills は自社の業務手順や API 仕様を Markdown で覚えさせる仕組み。本記事は Skills の作り方・配置・呼出し方・実装例まで、すぐ業務に組み込める形で完全解説します。
Claude Code Skills は、自社固有の業務手順や API 仕様を Markdown ファイルで Claude に記憶させる仕組みです。.claude/skills/<name>.md に置くだけで、関連トピックが出てきた時に Claude が自動的に参照してくれます。
本記事では Skills の概念から、作り方・配置ルール・呼出パターン・実装例3本までを実機検証付きで紹介します。読み終えた時点で、自社の月次決算チェックや経費精算ルールなどを Skill 化して使い始められる状態を目指せます。
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1. Claude Code Skills とは何か
Skills は、Claude Code に自社固有の知識・手順を Markdown で覚えさせる仕組みです。
プロンプトに毎回貼るのではなく、.claude/skills/<name>.md に置くだけで Claude が必要な時に自動的に参照します。
主な用途:
- 自社のコーディング規約
- 業務手順書(経費精算フロー、月次決算手順など)
- API リファレンス(社内 API のエンドポイント仕様)
- 特定ライブラリの「ハマりどころ」集
2. Skills の構造
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name: 月次決算チェック
description: 毎月の決算書類を Claude Code でドラフトする際の社内ルール集
trigger_keywords: ["月次決算", "PL", "BS"]
---
## ミッション
freee API から取得した月次データを正規化し、PL/BS の差分が前月比 10% 以上ある項目を強調表示する。
## 入力
- freee API から取得した月次仕訳 JSON
- 前月の確定 PL/BS
## 手順
1. 仕訳 JSON を勘定科目別に集計
2. 前月との差分を計算
3. 10% 以上変動がある科目をフラグ
4. PL/BS を Markdown 表で出力
## 注意点
- 為替差損益はノイズになりやすい → 別表で扱う
- 連結の場合は親会社単体と全体を分けて表示
3. Skills の配置
your-project/
├── .claude/
│ ├── skills/
│ │ ├── monthly-closing.md
│ │ ├── code-style.md
│ │ └── slack-bot-protocol.md
│ ├── agents/
│ └── settings.json
Claude Code は起動時にこのディレクトリを自動スキャンし、エージェントが必要に応じて読み込みます。
4. 実装例 — 経費精算の自動化 Skill
---
name: 経費精算入力
description: Slack 投稿された領収書写真を Claude Code が判別し freee に登録する手順
---
## ミッション
Slack #経費 チャネルに投稿された領収書写真を Claude Code が:
1. OCR で金額・日付・店名を抽出
2. 勘定科目を推定(freee 補助科目マスタに照合)
3. freee API で「未確定明細」として登録
4. Slack に承認依頼を投稿
## 注意
- 飲食店は「会議費」が原則、5,000円超で「交際費」へ
- 交通費は「旅費交通費」、Suica チャージは資産計上しない
- レシートが英語なら OpenAI Whisper 経由で和訳してから登録
5. Skills と エージェントの違い
| 項目 | Skills | エージェント |
|---|---|---|
| 配置 | .claude/skills/ | .claude/agents/ |
| 役割 | 手順書 / How | 役割定義 / What |
| 呼出し | エージェントが必要時に参照 | claude -p --agent <name> |
| サイズ | 200-2,000字程度 | 100-500字 + 入出力定義 |
| 使い分け | 「業務固有の知識」 | 「特定の役割を持つ人格」 |
詳細: What/How 分離の考え方
6. ベストプラクティス
6-1. Skill 1ファイル 1責務
複数の業務を1ファイルにまとめると検索性が落ち、Claude が混乱します。
6-2. trigger_keywords で精度を上げる
keyword 一致時に優先的にロードされるため、業務固有の用語を盛り込みます。
6-3. 出典を必ず書く
社内の運用ルールには根拠(規程文書、過去の決定)を明記。これがないと Claude が暴走的に「常識的な判断」をしてしまいます。
6-4. 月次見直し
業務ルール変更時は Skill も更新。updated フィールド付きで版管理を。
7. 実例: 本サイトで使っている Skill
このメディア事業では、エージェント自身が記事を書きます。例えば:
seo-writing-style.md: 弊社の SEO 記事執筆スタイル(H2 5本以上、結論先出し等)legal-citation-style.md: A事業(士業向け)での法令引用フォーマットaffiliate-disclosure.md: アフィリンク開示の必須テンプレート
これらは pillar-writer / content-generator エージェントから自動参照されます。
8. よくある質問
Q: Skill は何個まで作れる?
A: 上限はありませんが、Claude のコンテキスト長を考えると関連 Skill 5-10本がスムーズです。
Q: Skill は Git で共有できる?
A: できます。.claude/skills/ をリポジトリにコミットすればチーム全員が同じ Skill を使えます。
Q: 機密情報を Skill に書いていい?
A: API キーや顧客情報は 書かないでください。環境変数や 1Password CLI で渡しましょう。
9. 次のステップ
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