Claude Code Media
112,871中級

Claude Code × MCP 完全ガイド:Slack / Notion / GitHub と業務統合する方法

MCP(Model Context Protocol)は Claude Code と外部ツール(Slack / Notion / GitHub / Excel)を繋ぐ標準プロトコル。設定方法から実装例、業務自動化のレシピまで完全解説します。

By Claude Code Media 編集部Reviewed by Claude Code Media 編集部

MCP(Model Context Protocol)は Anthropic が公開した「AIエージェントと外部ツールを繋ぐ標準プロトコル」で、Claude Code と Slack / Notion / GitHub / Excel を直接統合できます。本記事では MCP の概念から、サーバー設定・自社ツール開発・業務自動化レシピまでを実装レベルで解説します。

非エンジニアでも30分で Notion 連携が動く構成にしているため、読み終えた時点で1つは社内業務を自動化できる状態を目指せます。

週1ニュースレター(無料)に登録すると、MCP の新規対応ツール情報と実装サンプルが毎週木曜に届きます。

1. MCP とは? — 業務ツール統合の標準プロトコル

MCP(Model Context Protocol)は Anthropic が2025年に公開した、AIエージェントと外部システムを繋ぐベンダー中立のプロトコルです。

主な特徴:

  • 読み書き両対応: Claude が外部ツールから読み込みも、書き込みも可能
  • 標準化: Claude / OpenAI / Gemini など複数のエージェントが同じ MCP サーバーを使える
  • ローカル / リモート両対応: stdio(プロセス間)や HTTP(リモート)で動作
  • 2026年現在: 多くの主要 SaaS が公式または公式同等の MCP サーバーを提供(正確な対応状況はMCP 公式レジストリを参照)

詳細は MCP の概念解説(公式)を参照。

2. MCP の構成要素

┌─────────────────┐         ┌──────────────┐
│  Claude Code    │ ─────►  │  MCP Server  │
│  (Client)       │ ◄─────  │  (Slack 用)  │
└─────────────────┘         └──────┬───────┘
                                   │
                                   ▼
                            ┌──────────────┐
                            │  Slack API   │
                            └──────────────┘
  • MCP クライアント: Claude Code(あるいは他のエージェント)
  • MCP サーバー: Slack / Notion / GitHub などの MCP リファレンス実装または各ベンダー提供の実装
  • Resources: ファイルや DB レコードの読み取り
  • Tools: 外部システムへの書き込み・操作
  • Prompts: 再利用可能なプロンプトテンプレート

3. セットアップ — .mcp.json の書き方

プロジェクトルートに .mcp.json を置きます。下記はあくまで設定フォーマットの例です。パッケージ名・配布形態(npm / Docker / リモート)は提供元の更新で変わるため、各サーバーの最新セットアップは必ず公式リポジトリを参照してください。

{
  "mcpServers": {
    "slack": {
      "command": "npx",
      "args": ["@modelcontextprotocol/server-slack"],
      "env": {
        "SLACK_BOT_TOKEN": "xoxb-xxx",
        "SLACK_TEAM_ID": "T0xxx"
      }
    },
    "notion": {
      "command": "npx",
      "args": ["@notionhq/notion-mcp-server"],
      "env": {
        "NOTION_API_KEY": "secret_xxx"
      }
    },
    "github": {
      "command": "docker",
      "args": ["run", "-i", "--rm", "-e", "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN", "ghcr.io/github/github-mcp-server"],
      "env": {
        "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "ghp_xxx"
      }
    }
  }
}

claude を起動すると .mcp.json を自動検出し、定義された MCP サーバーを起動します。

4. 実装例 1: Slack 月次レポート自動投稿

claude -p "先月の売上を freee API で取得して、Slack #経営報告 に MD 形式で投稿して。前年同月比の差分も計算して。"

Claude が:

  1. freee MCP サーバーで売上を取得
  2. 数値を整形
  3. Slack MCP の chat.postMessage で投稿

人間が書く必要があるもの: 上のプロンプト1行のみ。

5. 実装例 2: GitHub PR の自動レビュー

claude -p "PR #142 の変更を読んで、テストカバレッジ・型安全性・セキュリティの3観点で日本語コメントしてGitHub に投稿して。"

github MCP が:

  • diff 取得(resources)
  • PR コメント投稿(tools)

を担当。Claude は分析と日本語化に集中。

6. 実装例 3: Notion で作業ログを継続更新

claude -p "今日の Claude Code 実行ログを SQLite から取り出し、Notion の '日報DB' に1行追加。コスト合計と主な作業 3行も含める。"

Notion MCP の database.appendRow で書き込み。

7. 主要な MCP サーバー一覧(提供元と現行パッケージに注意)

下表は代表的なサーバーの例です。パッケージ名・提供元・配布形態は頻繁に変わります(MCP リファレンス実装の一部は servers-archived へ移行し、GitHub・Notion などは各ベンダー公式実装が現行)。導入前に必ず各公式リポジトリで最新のパッケージ名を確認してください。

サーバー提供元の区分現行で参照すべき場所主要機能
GitHubGitHub 社公式github/github-mcp-server(リモート/Docker)PR・Issue・コード検索
NotionNotion 社公式@notionhq/notion-mcp-serverページ・DB操作
SlackMCP リファレンス実装modelcontextprotocol/serversメッセージ送受信・チャネル管理
FilesystemMCP リファレンス実装modelcontextprotocol/serversローカルファイル
FetchMCP リファレンス実装modelcontextprotocol/serversURL → Markdown 取得
Brave Search各ベンダー / リファレンス実装MCP 公式レジストリWeb 検索
Postgres / DB各ベンダー / リファレンス実装MCP 公式レジストリSQL クエリ
ブラウザ自動化Microsoft(Playwright MCP)等microsoft/playwright-mcpブラウザ自動操作

コミュニティ製を含めると多数のサーバーが公開されています(正確な件数・対応状況はMCP 公式レジストリを参照)。

8. 自作 MCP サーバー — 社内 API を Claude に繋ぐ

社内 API がある場合、TypeScript SDK で MCP サーバーを自作できます。

import { McpServer } from "@modelcontextprotocol/sdk/server/mcp.js";

const server = new McpServer({ name: "company-erp", version: "1.0.0" });

server.tool(
  "get_inventory",
  "在庫数を SKU 別に取得",
  { sku: { type: "string" } },
  async ({ sku }) => {
    const res = await fetch(`https://erp.internal/inventory/${sku}`);
    return { content: [{ type: "text", text: await res.text() }] };
  }
);

server.start();

詳細: 自作 MCP サーバー実装ガイド

9. セキュリティ留意点

  • トークンの権限を最小化: Slack の Bot Token は必要なスコープのみ付与
  • 本番 DB に直接繋がない: read replica / 開発用 DB を経由
  • 環境変数の漏洩防止: .mcp.json に直接書かず ${env:VAR} 参照を活用
  • Prompt Injection: 外部 MCP サーバーの応答を信頼しすぎない(hooks で防御)

10. まとめ

MCP は Claude Code を「単なるテキスト生成 AI」から「業務システムを動かす自動化エージェント」に進化させる仕組みです。 非エンジニアでも、.mcp.json を1ファイル書くだけで自社の業務ツール群が AI と接続されます。

次のステップ:

  1. Hooks で MCP の品質ゲートを作る
  2. Claude Code MCP おすすめ 12 選
  3. Skills と MCP を組み合わせた実装パターン

自社 MCP サーバーの実装相談は 週1ニュースレター(無料) へ。実装サンプル100+ あり。

関連記事

この記事の著者

claude-code-media 編集部Claude Code 専門編集チーム

Claude Code の非エンジニア向け業務効率化メディア『claude-code-lab.jp』を運営。フリーランス・中小企業・個人開発者向けに、実装テンプレ・業務自動化テクニック・Vibe Coding 入門を配信。

Claude Code 完全ガイドVibe CodingAI 業務効率化非エンジニア向け AI 教育MCP(Model Context Protocol)
ByClaude Code Media 編集部

AI支援で執筆 — 本記事は Claude Code エージェントによる執筆支援を受け、編集部が事実確認・編集を行っています。 数値・引用元は記事更新日時点で確認済みですが、最新情報は各公式サイトでご確認ください。