Claude Code × MCP 完全ガイド:Slack / Notion / GitHub と業務統合する方法
MCP(Model Context Protocol)は Claude Code と外部ツール(Slack / Notion / GitHub / Excel)を繋ぐ標準プロトコル。設定方法から実装例、業務自動化のレシピまで完全解説します。
MCP(Model Context Protocol)は Anthropic が公開した「AIエージェントと外部ツールを繋ぐ標準プロトコル」で、Claude Code と Slack / Notion / GitHub / Excel を直接統合できます。本記事では MCP の概念から、サーバー設定・自社ツール開発・業務自動化レシピまでを実装レベルで解説します。
非エンジニアでも30分で Notion 連携が動く構成にしているため、読み終えた時点で1つは社内業務を自動化できる状態を目指せます。
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1. MCP とは? — 業務ツール統合の標準プロトコル
MCP(Model Context Protocol)は Anthropic が2025年に公開した、AIエージェントと外部システムを繋ぐベンダー中立のプロトコルです。
主な特徴:
- 読み書き両対応: Claude が外部ツールから読み込みも、書き込みも可能
- 標準化: Claude / OpenAI / Gemini など複数のエージェントが同じ MCP サーバーを使える
- ローカル / リモート両対応: stdio(プロセス間)や HTTP(リモート)で動作
- 2026年現在: 多くの主要 SaaS が公式または公式同等の MCP サーバーを提供(正確な対応状況はMCP 公式レジストリを参照)
詳細は MCP の概念解説(公式)を参照。
2. MCP の構成要素
┌─────────────────┐ ┌──────────────┐
│ Claude Code │ ─────► │ MCP Server │
│ (Client) │ ◄───── │ (Slack 用) │
└─────────────────┘ └──────┬───────┘
│
▼
┌──────────────┐
│ Slack API │
└──────────────┘
- MCP クライアント: Claude Code(あるいは他のエージェント)
- MCP サーバー: Slack / Notion / GitHub などの MCP リファレンス実装または各ベンダー提供の実装
- Resources: ファイルや DB レコードの読み取り
- Tools: 外部システムへの書き込み・操作
- Prompts: 再利用可能なプロンプトテンプレート
3. セットアップ — .mcp.json の書き方
プロジェクトルートに .mcp.json を置きます。下記はあくまで設定フォーマットの例です。パッケージ名・配布形態(npm / Docker / リモート)は提供元の更新で変わるため、各サーバーの最新セットアップは必ず公式リポジトリを参照してください。
{
"mcpServers": {
"slack": {
"command": "npx",
"args": ["@modelcontextprotocol/server-slack"],
"env": {
"SLACK_BOT_TOKEN": "xoxb-xxx",
"SLACK_TEAM_ID": "T0xxx"
}
},
"notion": {
"command": "npx",
"args": ["@notionhq/notion-mcp-server"],
"env": {
"NOTION_API_KEY": "secret_xxx"
}
},
"github": {
"command": "docker",
"args": ["run", "-i", "--rm", "-e", "GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN", "ghcr.io/github/github-mcp-server"],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "ghp_xxx"
}
}
}
}
claude を起動すると .mcp.json を自動検出し、定義された MCP サーバーを起動します。
4. 実装例 1: Slack 月次レポート自動投稿
claude -p "先月の売上を freee API で取得して、Slack #経営報告 に MD 形式で投稿して。前年同月比の差分も計算して。"
Claude が:
- freee MCP サーバーで売上を取得
- 数値を整形
- Slack MCP の
chat.postMessageで投稿
人間が書く必要があるもの: 上のプロンプト1行のみ。
5. 実装例 2: GitHub PR の自動レビュー
claude -p "PR #142 の変更を読んで、テストカバレッジ・型安全性・セキュリティの3観点で日本語コメントしてGitHub に投稿して。"
github MCP が:
- diff 取得(resources)
- PR コメント投稿(tools)
を担当。Claude は分析と日本語化に集中。
6. 実装例 3: Notion で作業ログを継続更新
claude -p "今日の Claude Code 実行ログを SQLite から取り出し、Notion の '日報DB' に1行追加。コスト合計と主な作業 3行も含める。"
Notion MCP の database.appendRow で書き込み。
7. 主要な MCP サーバー一覧(提供元と現行パッケージに注意)
下表は代表的なサーバーの例です。パッケージ名・提供元・配布形態は頻繁に変わります(MCP リファレンス実装の一部は servers-archived へ移行し、GitHub・Notion などは各ベンダー公式実装が現行)。導入前に必ず各公式リポジトリで最新のパッケージ名を確認してください。
| サーバー | 提供元の区分 | 現行で参照すべき場所 | 主要機能 |
|---|---|---|---|
| GitHub | GitHub 社公式 | github/github-mcp-server(リモート/Docker) | PR・Issue・コード検索 |
| Notion | Notion 社公式 | @notionhq/notion-mcp-server | ページ・DB操作 |
| Slack | MCP リファレンス実装 | modelcontextprotocol/servers | メッセージ送受信・チャネル管理 |
| Filesystem | MCP リファレンス実装 | modelcontextprotocol/servers | ローカルファイル |
| Fetch | MCP リファレンス実装 | modelcontextprotocol/servers | URL → Markdown 取得 |
| Brave Search | 各ベンダー / リファレンス実装 | MCP 公式レジストリ | Web 検索 |
| Postgres / DB | 各ベンダー / リファレンス実装 | MCP 公式レジストリ | SQL クエリ |
| ブラウザ自動化 | Microsoft(Playwright MCP)等 | microsoft/playwright-mcp | ブラウザ自動操作 |
コミュニティ製を含めると多数のサーバーが公開されています(正確な件数・対応状況はMCP 公式レジストリを参照)。
8. 自作 MCP サーバー — 社内 API を Claude に繋ぐ
社内 API がある場合、TypeScript SDK で MCP サーバーを自作できます。
import { McpServer } from "@modelcontextprotocol/sdk/server/mcp.js";
const server = new McpServer({ name: "company-erp", version: "1.0.0" });
server.tool(
"get_inventory",
"在庫数を SKU 別に取得",
{ sku: { type: "string" } },
async ({ sku }) => {
const res = await fetch(`https://erp.internal/inventory/${sku}`);
return { content: [{ type: "text", text: await res.text() }] };
}
);
server.start();
詳細: 自作 MCP サーバー実装ガイド
9. セキュリティ留意点
- トークンの権限を最小化: Slack の Bot Token は必要なスコープのみ付与
- 本番 DB に直接繋がない: read replica / 開発用 DB を経由
- 環境変数の漏洩防止:
.mcp.jsonに直接書かず${env:VAR}参照を活用 - Prompt Injection: 外部 MCP サーバーの応答を信頼しすぎない(hooks で防御)
10. まとめ
MCP は Claude Code を「単なるテキスト生成 AI」から「業務システムを動かす自動化エージェント」に進化させる仕組みです。
非エンジニアでも、.mcp.json を1ファイル書くだけで自社の業務ツール群が AI と接続されます。
次のステップ:
自社 MCP サーバーの実装相談は 週1ニュースレター(無料) へ。実装サンプル100+ あり。
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この記事の著者
claude-code-media 編集部/ Claude Code 専門編集チーム
Claude Code の非エンジニア向け業務効率化メディア『claude-code-lab.jp』を運営。フリーランス・中小企業・個人開発者向けに、実装テンプレ・業務自動化テクニック・Vibe Coding 入門を配信。
