Claude Code Media
103,912中級

Claude Code を Amazon Bedrock で使う設定ガイド【2026年版】

Claude Code を Amazon Bedrock 経由で使う手順を解説。AWS 認証・環境変数・モデル ID の設定から企業向けセキュリティメリットまで実機ベースで紹介します。

By Claude Code Media 編集部Reviewed by Claude Code Media 編集部

Claude Code は Anthropic の直接 API だけでなく、Amazon Bedrock 経由でも動作します。AWS でのデータ管理・コスト一元化・コンプライアンス要件がある企業にとって、Bedrock 経由は現実的な選択肢です。本記事では設定手順と実務的なメリットを整理します。

設定は環境変数を数行追加するだけで完了するため、既存の AWS 環境がある組織なら30分以内に切り替えられます。

Amazon Bedrock とは

Amazon Bedrock は AWS が提供する フルマネージド型の基盤モデルサービスです(AWS 公式)。

Anthropic の Claude シリーズをはじめ、Meta の Llama、Mistral など複数の基盤モデルを AWS インフラ上で利用できます。特徴は以下の通りです。

  • AWS アカウントに請求がまとまる(既存の AWS 契約・割引が適用可能)
  • データが AWS のネットワーク内に留まる(VPC エンドポイント対応)
  • IAM でアクセス権を細かく制御できる
  • SOC2 / HIPAA / ISO 27001 など AWS のコンプライアンス認定を継承できる

Anthropic の直接 API と Bedrock の最大の違いは「誰の請求書に載るか」と「データがどこで処理されるか」です。

Claude Code で Bedrock を選ぶ3つの理由

理由1:AWS 請求に一本化できる

IT 費用を AWS の Enterprise Discount Program(EDP)や Savings Plans に統合している組織では、Claude Code の利用料も同じ枠に収められます。

Anthropic への個別契約が不要になるため、経理・購買承認のフローを簡素化できます。特に、すでに AWS との大口契約がある企業では割引率を活用しやすくなります。

理由2:データを自社 VPC 内に留められる

Bedrock は VPC エンドポイント(AWS PrivateLink)に対応しています。Claude Code から送信するコード・プロンプトがインターネットを経由せず AWS のプライベートネットワーク内で処理されるため、個人情報・機密コードの社外流出リスクを大幅に下げられます。

金融・医療・官公庁案件で Claude Code を活用したい場合、この点がセキュリティ審査の通過要件になるケースがあります。

理由3:IAM でアクセス制御を一元管理

Anthropic API キーはチームメンバー全員が知る形になりがちですが、Bedrock では AWS IAM でユーザーやロールごとに利用可否・リクエスト制限を設定できます。

例えば「開発チームは Claude Sonnet のみ許可、Opus は SRE リーダーのみ」といったポリシーを AWS 標準の仕組みで管理できます。

事前準備:AWS 環境の設定

Bedrock でのモデルアクセスリクエスト

Bedrock で Claude モデルを使うには、AWS コンソールから モデルアクセス(Model access) を申請する必要があります。

  1. AWS マネジメントコンソールにログイン
  2. 「Amazon Bedrock」→「モデルアクセス」を開く
  3. 利用する Claude モデル(Claude Sonnet 4, Claude Opus 4 等)にチェックを入れて「送信」
  4. 多くのモデルはほぼ即時承認されます

申請が承認されていないモデルを指定すると AccessDeniedException が返るため、事前確認が必要です。

IAM ポリシーの設定

Claude Code を実行するユーザー・ロールに、Bedrock の呼び出し権限を付与します。最小権限の例は以下の通りです。

{
  "Version": "2012-10-17",
  "Statement": [
    {
      "Effect": "Allow",
      "Action": [
        "bedrock:InvokeModel",
        "bedrock:InvokeModelWithResponseStream"
      ],
      "Resource": [
        "arn:aws:bedrock:us-east-1::foundation-model/anthropic.claude-sonnet-4-20250514-v1:0",
        "arn:aws:bedrock:us-east-1::foundation-model/anthropic.claude-opus-4-20250514-v1:0"
      ]
    }
  ]
}

Resource の ARN はリージョンとモデル ID に合わせて変更してください。

Claude Code に Amazon Bedrock を設定する手順

環境変数の設定

Claude Code を Bedrock 経由で動かすには、以下の環境変数を設定します。

# Bedrock のエンドポイントを指定
export ANTHROPIC_BEDROCK_BASE_URL=https://bedrock-runtime.us-east-1.amazonaws.com

# AWS 認証情報(プロファイル使用の場合は不要)
export AWS_ACCESS_KEY_ID=AKIA...
export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=...
export AWS_DEFAULT_REGION=us-east-1

# Bedrock 上の Claude モデル ID を指定(例: Claude Sonnet 4)
export ANTHROPIC_MODEL=anthropic.claude-sonnet-4-20250514-v1:0

AWS CLI のプロファイルを利用する場合は AWS_ACCESS_KEY_ID / AWS_SECRET_ACCESS_KEY の代わりに AWS_PROFILE=<プロファイル名> を指定します。

設定後は claude コマンドをそのまま実行すると Bedrock 経由で動作します。

claude "Bedrock 経由で動いているか確認してください"

Bedrock モデル ID の一覧(2026年6月時点)

Bedrock のモデル ID は Anthropic の直接 API とは形式が異なります。

モデルBedrock モデル ID
Claude Sonnet 4anthropic.claude-sonnet-4-20250514-v1:0
Claude Opus 4anthropic.claude-opus-4-20250514-v1:0
Claude Haiku 3.5anthropic.claude-haiku-3-5-20241022-v2:0

最新のモデル ID は AWS Bedrock の基盤モデル一覧(英語)で確認できます。

設定の確認

以下のコマンドで Bedrock 経由の接続を確認できます。

# レスポンスにモデル ID が含まれていれば成功
claude --print "現在使っているモデルを教えてください"

エラーが出る場合は後述のトラブルシュートを参照してください。

対応リージョンと Cross-Region Inference

Bedrock の Claude モデルは、2026年6月時点で以下のリージョンが主要です(AWS 公式ページで最新状況を確認してください)。

リージョンリージョンコード
米国東部(バージニア北部)us-east-1
米国西部(オレゴン)us-west-2
欧州(フランクフルト)eu-central-1
アジアパシフィック(東京)ap-northeast-1

日本国内にデータを留める要件がある場合は ap-northeast-1(東京)リージョンを指定します。

また、Bedrock には Cross-Region Inference 機能があります。特定リージョンのキャパシティが逼迫した場合に自動的に別リージョンへルーティングする仕組みで、応答速度の安定に役立ちます。ただしデータの国外転送が発生するため、法的要件がある場合は無効化が必要です。

直接 API との違いと注意点

項目Anthropic 直接 APIAmazon Bedrock
認証方式Anthropic API キーAWS IAM(認証情報)
請求先AnthropicAWS アカウント
利用可能モデル最新モデルをすぐ利用可Bedrock が対応した後に利用可
VPC 対応なしPrivateLink 対応
コンプライアンスAnthropic のポリシーAWS のコンプライアンス認定

Bedrock 利用時の注意点を3点挙げます。

  1. 最新モデルの遅延: Anthropic が新モデルをリリースしても、Bedrock での提供開始まで数週間〜数ヶ月のラグが生じることがあります。
  2. モデル ID の変更: Bedrock のモデル ID は Anthropic のバージョン表記(例: claude-sonnet-4-5)と異なります。環境変数で正確に指定する必要があります。
  3. 料金体系の違い: Bedrock の料金は Anthropic 直接 API と異なる場合があります。大量利用の際は事前に AWS の料金計算ツールで試算することを推奨します。

トラブルシュート

AccessDeniedException が返る

Bedrock のモデルアクセス申請が未完了か、IAM ポリシーでの許可が不足しています。AWS コンソールの「Amazon Bedrock → モデルアクセス」でステータスを確認してください。

Could not load credentials エラー

AWS 認証情報が正しく設定されていません。以下を確認します。

# AWS CLI で認証情報の確認
aws sts get-caller-identity

このコマンドでアカウント情報が返ってこない場合、aws configure で再設定するか、環境変数(AWS_ACCESS_KEY_ID 等)を確認してください。

モデルが見つからないエラー

指定した ANTHROPIC_MODEL の Bedrock モデル ID が誤っている可能性があります。AWS コンソールの「Bedrock → 基盤モデル」から正確な ID をコピーして再設定してください。

まとめ

Claude Code を Amazon Bedrock 経由で利用する設定は、環境変数3〜4行の追加で完了します。AWS でのデータ管理・コスト統合・IAM アクセス制御が求められる企業環境では、直接 API より Bedrock を選ぶ合理性が高くなります。

Claude Code の基本的な使い方と料金体系についてはClaude Code 完全ガイドで、料金の詳細はClaude Code 料金比較で解説しています。

よくある質問

Q. Amazon Bedrock を使うと Claude Code の機能は制限されますか?

A. 基本的な機能(コーディング・ファイル操作・コマンド実行)は直接 API と同等です。ただし新機能は Bedrock での提供が遅れる場合があります。

Q. Bedrock のどのリージョンを使えばいいですか?

A. 日本国内でのデータ処理を優先する場合は ap-northeast-1(東京)を推奨します。レイテンシが最重要な場合は自社サーバーに近いリージョンを選んでください。

Q. Bedrock と直接 API を切り替えて使えますか?

A. 環境変数(ANTHROPIC_BEDROCK_BASE_URL)を設定・解除するだけで切り替えられます。プロジェクトごとに .env ファイルを分けて管理する方法が一般的です。

Q. Bedrock を使うと料金はどのくらいかかりますか?

A. Bedrock の料金は入出力トークン数に応じた従量課金です。Anthropic 直接 API と同等か若干高いケースもあります。AWS の料金計算ツールで事前試算することを推奨します(個別の料金保証は本記事ではできません。最新情報は AWS 料金ページ でご確認ください)。

この記事の著者

claude-code-media 編集部Claude Code 専門編集チーム

Claude Code の非エンジニア向け業務効率化メディア『claude-code-lab.jp』を運営。フリーランス・中小企業・個人開発者向けに、実装テンプレ・業務自動化テクニック・Vibe Coding 入門を配信。

Claude Code 完全ガイドVibe CodingAI 業務効率化非エンジニア向け AI 教育MCP(Model Context Protocol)
ByClaude Code Media 編集部

AI支援で執筆 — 本記事は Claude Code エージェントによる執筆支援を受け、編集部が事実確認・編集を行っています。 数値・引用元は記事更新日時点で確認済みですが、最新情報は各公式サイトでご確認ください。